アプリケーションデリゲートでは多数のタスクを実行しない?

2つ目のiOSアプリケーション:ストーリーボードを読んでいて以下のような一文を見つけました。

アプリケーションデリゲートで多数のタスクを実行することはできる限り避けて、代わりにView Controllerにより多くの責任を与えるようにすべきです。

これはどいういう意味なのでしょうか。この内容を理解するためにまずはアプリケーションデリゲートとView Controllerについて調べてみました。

iOSアプリケーションプログラミングガイド 表 2-1

アプリケーションデリゲートは、アプリケーションの起動時に、一般にUIApplicationMain関数で生成するカスタムオブジェクトです。このオブジェクトの主な仕事は、アプリケーションの状態遷移を制御することです。起動時の初期化や、バックグラウンドとフォアグラウンドの状態遷移に伴う制御を行います。アプリケーションデリゲートを用いて状態遷移を管理する方法について詳しくは、“アプリケーションの状態変化の管理” (36 ページ)を参照してください。
iOS5以降、アプリケーションデリゲートを使って、ほかのイベントも処理できるようになりました。Xcodeのプロジェクトテンプレートでは、アプリケーションデリゲートをUIResponderのサブクラスとして宣言しています。UIApplicationオブジェクト自身がイベントを処理しない場合は、アプリケーションデリゲートに振り分ける(ディスパッチ)ようになっています。処理できるイベントのタイプについては『UIResponderClassReference』を参照してください。

そしてView Controllerオブジェクトについても下記のように記載されています。

View Controllerオブジェクトは、アプリケーションのコンテンツの画面表示を管理します。特定のビューだけでなく、そのサブビューのコレクションも管理します。アプリケーションのウインドウ上に各ビューを埋め込んで、目に見える形にする役割があります。

詳しくはiOS View Controllerプログラミングガイドの1章を読むのが良さそうです。

疑問の回答となる文章を見つける事はできませんでしたが、上記の説明を読んで自分なりに考えてみました。
アプリケーションデリゲートは、UIApplicationオブジェクトが処理しないイベントを受け付けるようになっています。そのため、アプリケーションデリゲートに様々なな処理を記述してしまうと一つのクラスが肥大化してしまうのではないでしょうか。そこで処理をView Controllerに委譲してしまうことを推奨しているのではないかと思いました。View Controllerはアプリケーションのデータと外観を管理するための存在であるため、処理を委譲されることは役割的にもあっているように思えます。

今後の開発では、「アプリケーションデリゲートでは多数のタスクを実行しない、View Controllerに任せる」でいきたいと思います。